廃棄図書の無償配布



大学開放イベントの催しの一環として廃棄予定の図書を無償配布いたしました。


 館内に適当な置き場がないため一時的に内階段に陳列しました。段ボール箱にして 200箱以上もありましたのでごらんのような有様です。(実際にはあと2階分並んで います。)
 多くの譲渡希望の方が、図書館ホームページに掲載した廃棄図書リスト(梱包した 段ボール箱の番号も掲載)をプリントアウトしてこられましたので考えていたより はスムーズに目的の図書を探すことができたようです。

 図書館職員の手が足りないため、希望者には御自分で目的の本を探していただきました。

 見つかった本は、臨時の受付で職員が「除籍」の印を押しお渡ししました。

廃棄図書の無償配布に至る経緯について

 大分大学附属図書館本館(旦野原地区の図書館)においでになったことのある 方はご存知と思いますが当館は大学の規模に比して大変狭く所蔵する図書 が書庫からあふれる状態となっています。
 そこで、所蔵する図書の整理を行い複本(重複している図書で別に原本があるもの) の中から今後、大分大学で利用されることがないと考えられるもの約1万冊を選択し、 廃棄処分とすることを決定しました。
 まず、売却を検討したのですが大分市内では学術書の引取りを行う古書店が見つか らず古書としての売却は諦めざるを得ませんでした。
 しかし、図書館としては単に廃棄するには忍びず、有効に利用できる方法はないか 検討し、国立大学図書館協会を通じて全国の大学図書館に有料(1冊100円)で の譲渡を広報しましたが反応はありませんでした。
 その後、図書館のホームページで一般に有料での譲渡を広報した結果、学内外から 約400冊程度の譲渡希望があり、わずかではありますが廃棄図書の有効利用と大学財政 に寄与することができました。
 残った図書ついては、まず、学内の学生・教職員に無償配布を行った後に大学開放 イベントの一環として一般に無償配布を行うこととして、図書館ホームページ、学内 ホームページ、大学開放イベントのパンフレット等で広報した結果、総数(有償を含 む)で2千冊以上の図書を譲渡することができ、全体の二割程度を有効活用することが できました。
 なお、譲渡希望のなかった図書については再生用故紙として業者の方に無償で引き 取って頂きましたが、ゴミ収集車の投入口に本を入れ、圧縮機でつぶされていく姿を 見るとなんともいえない寂しさを感じました。
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